『母なる証明』

昨日、試写で見た、ポン・ジュノ監督「母なる証明」(原題mother)はすごかったです。
http://bitters.co.jp/hahanaru/
どうやったら、40歳そこそこでこんな映画撮れちゃうんだろうと、監督の頭ん中を見てみたくなった。
でも、映画の内容、話せないのです。ミステリーだから。
でも映画で語ってるのは、人間の奥深さ、やりきれなさ。
監督は
「誰にでも『母親』がいます。
そして誰もが、母とは何かについての確かな考えを持っています。母とは、私たちをもっとも大切にしてくれる人間であり、私たちに対して、最も優しい存在であると共に、愛情故の苛立ちも感じさせる存在なのです。
息子と母の関係は、すべての人間関係の基本です。

数限りない小説や、映画、テレビ番組で『母』という存在が扱われていますが、私は自分自身でそれを探求し、映画のおいてどこまで描けるかを知りたいと思いました。そして、限りなく悲しく、それでありながら限りなく美しいドラマを作りたいと考えました。さらには、それを極限までもってゆきたかったのです。(後略)」

と言っています。
私は映画を見ていて、何度もお腹にぎゅうっときました。
腹筋にきます。そして最後エンドロールでこれからの自分と息子との長い将来を考えて、もっとお腹のあたりにぎゅうっときました。
これから荒れていくだろう息子。それから逃げずに向き合えるだろうか。

ポン・ジュノ監督、恐るべし。
本当にすごい映画でした。ぜひぜひ上映したいけれど、まだ未定です。
試写会場も満席でした。期待の高さが伺われます。